しんたん観察日記
もうすぐ3才になる息子がとてもよくしゃべるようになった。彼の一生懸命に話す姿、彼の口から発せられた言葉を忘れてしまわないように記録しておこうと思った。
『おとうさん、きょうねー、しんたんねー・・・』
いつもこの言葉で始まる彼の話を聞くのは楽しい。
『おばあちゃんちにねー、やもりがおってぃゃ。それで、おばあちゃんとしんたんがねー、いっちょに外に出したらしっぽがうごいとってぃゃ』
『へー』
『それからねー、おばあちゃんちでお弁当かべたよ。おとうさんもかべたかった?』
『お父さんも、食べたよ』
『え、なんで?どこでかべただ?』
『会社で食べたよ』
『え、なんでかいちゃでかべるだー』・・・
最近やたらなんで?と聞いてくるが、好奇心が旺盛になってきたのだろう。お風呂の中でも・・・
・・・フギャー、フギャー
『あ、あすかたん(妹)がないとるだー、なんでないとるだー』
『なんでかなー、お腹空いたんじゃない?』
『しんたんがおらんくなったけんだない?あすかたん、しんたんがおらくなったらさみちいってなくなんだよ』
『ほんと?』
『うん、ほんと。じゃあ、おふろからあがったらよちよちちてあげようね』
『そうだね』
『うん!』
『しんちゃん、優しいなー』
『え、なんで?』・・・・
少し前まで自分の感情を言葉で伝えられずに、いらいらして手が出たり、暴れたり、何とか思いを伝えようとしていたが、今は伝えたいことがしっかりと言葉にできるようになった。
とくに『さみしい』とか『これがしたい』といった自己主張に加え、『ありがとう』や『ごめんなさい』のような相手とのコミュニケーションを図るような言葉が自然にでるようにもなっている。母親がいつも本を読んでやっているせいか、言葉や感情表現の方法をどんどん覚えている。
彼ももうすぐ3歳になる。この3年間に、様々な体験を通して彼なりに成長しているんだと思うと、とても感慨深い。母の力は偉大だ。
『それから、さんぱつやさんにいったらねー、あおむしのほんがあったよ』
先日、ひとみちゃんといった、エリック・カール展のあおむしが印象的だったのだろう。事ある毎にあおむしやお月様の絵本の話をする。自分が本当に感動したり、怖かった話などは本当によく覚えており、何度も繰り返しその話を聞かせてくれる。